2012年10月20日土曜日

仏説阿弥陀経




Vol.2 仏説阿弥陀経 その1

皆さんは「極楽」を知っていますか?
何となく読んで字のごとく、極楽は気持ち良くて最高に楽チン、
誰もがそんなイメージを描きます。また極楽と云う言葉はそんなイメージの代名詞にもなっています。
そしてその対極にある「地獄」については、皆さんはもう少し具体的なイメージや情報をお持ちのはずです。

どちらも基本的には死後の世界の事ですが、知れば知るほど地獄には行きたくないと思うし、
知れば知るほど極楽に行きたいと願うようになります。これを発願(ほつがん)と云います。
発願は極楽へ行く為の大切なキーワードとなります。

地獄のことは子供の頃より、そのシステムや風景などは聞かされて来たように思います。
しかし極楽のシステムや風景などを話してくれた大人は、残念ながらいなかったように思います。


極楽がどれほど素晴らしい世界で、そこで暮らす人々がどれほど素晴らしい暮らしをしているのか、
そして極楽へ行くにはどうしたら良いのか。これはそんなお話なのです。


今から2500年前、現インド中東部に位置した舎衛国の祇園精舎にて1250人の弟子達を前に、
釈尊は極楽」と云う名の「仏の国」の存在を初めて明らかにしました。
そしてその時の話をまとめたものが、この「阿弥陀経」なのです。

阿弥陀経をひと言で云うならば、
極楽に関するすべての情報を取りまとめた、極楽に往くための手引書と云う事になります。

(この阿弥陀経の折本は全体の1/2ほどで、全編はこの写真の2倍ほどの長さです)
阿弥陀経/極楽荘厳の部 全体の1/2ほどの作曲が完了した。
Drums、Bass、Piano、リズム形式、Strings、Horn Section、Vo(唱経)等のレコーディングも完了。
246小節で第1楽章(上巻/極楽荘厳の部)として一区切りをする。

 阿弥陀経/極楽荘厳の部
(一)


(二)


(三)

阿弥陀経は1900年前にインドで編纂され、1600年前に秦の皇帝の勅命により鳩摩羅什三蔵法師が漢訳をしました。
そしてその750年後に法然上人が浄土宗を開宗し、阿弥陀経を日本に伝え800年の月日が過ぎ、
今ここにこうしてあります。


西方にあるこの「仏の国」、仏国土(ぶっこくど)と云いますが、
この極楽と云う名の仏国土にいる仏が阿弥陀如来なのです。だからこのお経を阿弥陀経と云うのです。
阿弥陀如来が極楽に住んでいて、極楽は阿弥陀如来の国だったと云う事を皆さんはご存知でしたか?
これらの事柄は阿弥陀経を学ばなければ知る事は出来ません。


阿弥陀はサンスクリット語でアミターバ(無限の光をもつもの)、アミターユス(無限の寿命をもつもの)の音訳で、
無量光仏無量寿仏とも云います。

通常の曲創りの場合は8小節24段の五線紙がを使用するが
4小節12段の五線紙を使用。
譜面を書くこの作業が私の場合の「写経」と云う事になる。
2500年の時を経て、私の目の前に今こうしてある事に釈尊の偉大さを感じてならない。
祇園精舎で弟子たちに聞かせた話を
その2500年後に私がレコーディングする事など、釈尊はお見通しなのだ。
そしてそれは私が釈尊を感じていると云う事に他ならない


阿弥陀経は仏教の歴史において大きな転機になるお経となります。
これまでの仏教は自分自身が悟るための仏教で、小乗仏教」と呼ばれるものですが、
阿弥陀経以降の仏教はひとりでも多くの人々を救うための仏教、「大乗仏教」へと移行して行きます。
ちなみに大乗とは沢山の人々を乗せる大きな乗り物と云う意味です。


妙なる天上の音楽が鳴り響き、心地好い香りの花びらが天空より降りそそぎます。
霊鳥たちがさえずり、心地好い風が吹いています。
あたり一面は金・.銀・瑠璃・水晶の四宝で飾られた垣や並木に囲まれ、八つの効能豊かな霊水に満ちた池は
金・.銀・瑠璃・水晶・赤真珠・瑪瑙(めのう)・琥珀の七宝で飾られ、池の底には黄金の砂が敷きつめられています。
七宝で飾られた高い楼閣がそびえ立ち、池には車輪ほどの大きな色とりどりの蓮の花が咲いています・・・・・

この仏国土に生きるすべてのもの達には一切の苦しみがありません。ただ諸々の楽しみだけを享受しています。
だからこの国は極楽と名付けられたのです。



録音、アレンジは90%終了、現在Mix Down工程です。
YouTubeにて公開しますので動画の編集等は楽しみなところです。年内の公開を目指します。
阿弥陀経の幻想的で驚異の世界を皆さんにほんの少しでも感じて頂けたらと願います。

瞳生 拝